« 2017年12月31日 - 2018年1月6日 | トップページ | 2018年1月28日 - 2018年2月3日 »

2018年1月21日 - 2018年1月27日

2018年1月21日 (日)

クソアニメの誉れ高い『ポプテピピック』感想(1話~3話放送時点)

アニメ版の何が面白いのか?

popteam

ポプ子とピピ美という一見美少女の体(てい)で面白みのない無感情なチビキャラに定型化したシュールキャラが基本にある。   
しゃべるときも口を開かずにω(オメガという記号)を基本もふもふさせる。眉一つ動かさない。地味に漫画的にカワイく見えるキャラの体裁を取っている。    
   
感情を顔に出さないのは『魁!!クロマティ高校』を思い出す。劇画リアル系なので何をやっても真面目にツッコミが入る面白さがあった。   
大体はこの顔ばかりだが1巻を見返すと泣いたり笑ったりの感情表現が思ったよりある。少しでも使えるなら他作品のパロディをいくらでも多用している。   
パロディを多用するアニメは『妖怪ウォッチ』やその他、単に見た目や格好を取り入れたアニメなどあるのだろうが、特にマンガのポプテピピックがパロディの扱いに優れていると思わない。   
スーパーロボット大戦のネタは懐かしさがあったがヒネりはない。 アニメ版1話はパロディネタばかりだったがポプテピピックで再現しただけに過ぎない。あとマンガの方は言うほどパロディネタをやってはいないので、パロディ面ではアニメを作る側の独創が先行している気がする。   
   
AC部のシュールさも素晴らしく、ω(オメガ)を女性の乳房のようなのどち○こ的な淫猥さを兼ね備えながら、揺れるたびに何かを想起してやまない素晴らしい形状だ。デッサンを分かった上で計算してキモい形に崩すものだから、AC部の声の演技力も加わり中毒的キモさが全開である。   
ただアニメ3話になると毒っぽさが急激に落ちてしまっている。キモくもないし。ネタ的にも「サンバ師匠」というのが個人的にシックリこないのもある。桟橋賞のぷるぷる感が足りない。アモーレ師匠はアニメオリジナルっぽいがこれも別に・・・。   
   
マンガの再現度でいえばほぼAC部の独創なのだが3話ではこれが押さえられている感じ。3話はキモくもないし、リアルな人が廊下の端で佇むのは妙な存在感が出ていたがNHKのデジスタ以来AC部推しの私でもネタとしては面白くなかった。最近はユーロボーイズのキモい姉さんのようなリアル風な目を合成したりはないのだろうか。レッサーパンダは股間にポプ子が接近するのでそっちも大きいという意味で考えてしまった。   
AC部は初見殺しが素晴らしいので続き物になるとキャラの描き方の幅が狭くなるのかもしれない。あとやはり声優さんが豪華である。アニメの初回こそ違和感が面白いと感じたが、3話目になると慣れもあるのか若本さんでも面白いとは感じなかった。日高のり子のカツ丼食えよはいい物を聞かせてもらえたと個人的に思っているけども。   
   
アニメ制作側の独自の凝ったエピソードとか演出もちょっとした見物。人形を作ったりとかネタもないし正直見るのがダルかった。アフレコ現場やマチュピチュとかアニメ業界の制作現場が垣間見えるのは興味深いのだが、やや面白さと離れた内輪ネタを見せられた気もする。3話のドキュメンタリーはこれもNHK風のオリジナルにしても面白くはない。というかチャロとかNHKネタ多いなぁもう。   
   
比較的、原作の内容を忠実に再現したエピソードは原作の面白さをいい感じに引き出している場面が多かった。鳥の餌やりとか、女性声優の海行こーのやりとりは地味にハマった。      

流行に乗るシュール作品

シュールな作品を出す作家は流行に乗ると、「通(つう)」を気取った連中に利用されやすいものだ。   
例えばマンガでは漫☆画太郎先生を天才と持ち上げてみたり、音楽では平沢進を持ち上げてみたり。これらの理解しにくい抽象的な作家は言葉では表現しづらいがなんかスゲーぞという非論理的な影響力を感じてのことではあるが、何が凄くて何が面白いのか言い表せないのをいいことに感覚だけで素晴らしいと賞賛できる気楽さがある。話題に上がるたびにその中身を面白いと説明する必要がなくネームバリューで知名度も抜群で話題にしやすい。   
   
つまり「説明不要の面白さ」は共感を得やすく、ちょっとした「通」をも気取れるのだ。   
   
この作品を「楽しくない」といった人に対して「一人で見る物じゃなくみんなで見る物」と言っている人がニュースサイトで見られたが、声優さんの豪華さからお祭り的な要素がある。そこは認めるところだが、作品やマンガとして面白いかどうかの本質は1人でも大人数でも変わりはない。(ポプテピピックってクソだよねーと言えばOKだけど、真面目に)  

マンガ自体は1人で読む物ですでに評価もされているのに、アニメだって見たら面白いに決まってるじゃないの。   
むしろお祭り騒ぎを求める人こそ「面白さを理解しているのか?」と問いたい気がする。そういう人が多いのでニュースサイトの「ファッションクソアニメ」というコメントにも賛同できるしシュール作品に安易に乗っかる人とイメージが被るのだ。   
   
1人でも面白い物に埋没する無限の自由がマンガやアニメにはある。だからそこばかり面白さを強調したり否定されたりすることはけしてないはずだ。

個人的に今作はキャラの出来がいい感じの力の入れ具合とシュールな空気が好きなので、いい感じに続いてもらえたらなぁと思っている。  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年12月31日 - 2018年1月6日 | トップページ | 2018年1月28日 - 2018年2月3日 »