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2015年1月12日 (月)

人気!? フリーゲーム 『青鬼ver6.23』感想

個人的に大好きなGACKTがYoutubeのネスレ日本公式ページにてフリーゲーム『青鬼』のプレイ動画をきっかけに私がプレイをした感想を書こうと思う。
フリーゲームは大学時代にはフリーソフトの収録されたCD-ROM付属のPC雑誌も結構の頻度で買っていた。パソコンを使い始めのころはフリーソフトの世界に無限のおもしろさが満ち溢れていた気がする。
今は全く興味がなくなってしまったが今回フリーソフトの中で『青鬼』のように見いだされる作品があるのを知り、フリーソフトも捨てた物ではないという気持ちを新たに持つ事が出来た。


何はともあれ実際プレイしてみたのだが、まぁ個人的には少々厳しい見方となった。

全体的に不親切

プレイしてみてわかるのだが全体として悪い意味でプレイヤーを突き放した作りになっている。
プレイのほとんどが真っ暗かそれに近い建物内を探索するのだが通路がまったく見えないので部屋の把握までに苦労する。訳も分からず彷徨っていると青鬼にバンバンやられてしまう。
※上記一部修正:先に感じた画面が暗すぎる点の指摘についてはガメセンテル内では割と通路の様子が見やすかったので削除修正。当方のWindows8環境では起動すらせず不十分な仮想マシンでプレイしたことも影響したようだ。

謎解き部分も通常のRPGなどのゲームの常識外で考える必要がある。というのもRPGとかであれば直接タンスや物置、重要箇所を調べることで重要なアイテム入手やイベントが起こるものだ。
たとえば地下牢の中の落書きの中に番号が紛れ込んでおり牢屋鉄格子の外から見る事で番号が分かる。ヒントも一応あるしおもしろかったが格子の外に立たないとイベントが起こらないのですこしわかりづらかった。作者の狙い通り「縦のラインを消せば良いのでは?」という推測は立てられたがそれでも解読イベント(格子外から見る)を見ないと分からないので動作に作業的な飛躍が生じる。可能なら壁を調べた場面で謎解きを完結させる工夫とか主人公が推論メッセージを流すなりイベント発生地点をわかりやすくする工夫がほしかった。

また驚いたのが椅子や銅像を隣の部屋まで動かせるという点だ。通常のRPGを基本とするとたとえば所定の位置に銅像をうまく数か所置くと扉が開く仕組みが存在する。置き方を間違えた場合はそのエリアに入りなおすことで既定の位置に銅像が元に戻っているという具合。そしてその仕組みはそのエリア内でしか有効にならない事がほとんどだ。
しかし、このゲームはその銅像やイスを隣のエリアに持ち出してそれを壊したり踏み台にする事が可能なのだ。別に可能なら作者が自由に決めてもよいし絶対的なルールではないがどうも調子が狂わされる。

最初に遭遇する作者の不親切はプレイヤー達が最初にスタートした地点の右上に通路があるかどうかは所見では分からず2階のの見取り図によって初めて隣室の存在がわかる。これを意図しているかまでは知らないが作者は意図的に画面の四方を黒枠で覆うことで壁か通路か見難くなっていることがある。
青鬼と狭い部屋を逃げ回る事を考慮してあえて画面を小さくしたのだろう。
青鬼を出してプレイヤーをいちいち脅かす目的のためならゲームとしてのプレイ環境を損なっても良いように感じられやや傲慢な作りに見えないこともない。随所に散見される不親切な作りはゲームに対してのセオリーが欠けているとも考えられる。そこはフリーソフトだから厳しく見過ぎても良くないが私には少なくとも『優れたゲーム』とは思えなかった。

作為的に不親切に作ることでスリルの助けになると考えがあるとしたら私は違うと思う。
ホラーゲームの手さぐり感のスリルはそういう物ではない。いつ怪物が出るかもしれない状況で何をやってどこにいるかプレイヤーが把握して最大限の知恵と神経を研ぎ澄ます環境を十分に与えた上でそれでも一生懸命逃げても追いつめられる事で緊張感が作られるのではないか。
このゲームの青鬼も出たら焦ることは焦るが暗い為に変に通路かと思った壁に引っかかって死んでしまうとか、階段に居るのに廊下部分で隣接しただけで死んでしまうとか理不尽な環境は必要がない。

見せ方はそこそこ

青鬼も初見は結構怖いし、鉄格子をつかむ演出とか多少は凝っている。殺された仲間のカツラをかぶって現れるなど笑い所も用意されている。最後あたりにはいろいろな青鬼を見ることができる。謎解きも不親切だが工夫が見られた。出現のさせ方も異なっているのは楽しい。やられたと思った仲間がステータス画面で変化するなど見せ方は変化があってよかった。2体同時に追いかけられる場面でも自動的に部屋に逃げ込めるよう調整された場面も好印象。キャラ名を変えることでちょっとしたおまけ要素がいくつかあって世界で大人気のサウスパーク風のおまけゲームは短いながら再現が普通に良かった。
上記のような意外性や見せ方は評価できる。

もったいないのが青鬼でビックリさせるという意図は早いうちに達成されてしまっているという事だ。初見は気味の悪い顔だが見慣れると怖くはない。もっと怖いシーンとか入れたりすると怖さも違ってくるだろう。仲間たちの存在も青鬼にどうやって殺されるか演出する程度の役割だったのでこれももう少し内容を盛り込んでも良かったと思う。

まとめ

見せ方とかは悪くなかったがゲームとしては雑と見える部分も多かったので5点満点で点数をつけるとしたら個人的に3点ぐらいだ。
青鬼のキモさに慣れない方は不親切さも手伝って結構楽しむことができるのではないだろうか。

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