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2013年9月19日 (木)

アニメ 『ベン・トー』 視聴後の感想

去年アキバに行った折、特に好きでもないのにキャラ萌えで買ったフィギュアを購入した。
一度はアニメぐらい目を通しておこうと思いレンタルで見てみる。

その時購入したのが以下のフィギュア。 キャラクターが好みであったのと、ポーズが艶めかしくスカートの曲線なども色っぽい。普段は活発そうなキャラなのに顔を紅潮させているのも妄想を掻き立てる。
購入後知ったことだがセーラー服を脱がせられ一つで2度おいしい仕様。はがす際に接着剤が強すぎて塗装が少し剥がれてしまう仕様だがプライズ品なので価格的にも1000円以内で購入可能で良いものだと思う。


作品名は『ベン・トー』 という半額弁当を求め死闘を繰り広げる狼たちの物語。

まず良い点として作品のつかみは面白かった。
半額品を求めるという極めて生活感あふれる部分から共感を得て、スーパーの内装の再現度がいちいち高く日常的なスーパーの雰囲気がよく出ている。
私の近くスーパーでも総菜コーナー周辺で半額シールを張るのを見るや多くの人だかりができ、半額弁当に群がる人々を目にする。滑稽とまでは思わないが半額品を狙うハンターは現実にも間違いなく存在しているが、これを武力闘争にまで発展させたのがこの作品だ。
半額品を狙う狼たちにも二つ名を持つものが多数存在し、(「氷結の魔女」、「ウィザード」など)狼たちに一目置かれている。

ストーリー

ストーリー的には半額弁当の魅力に強く共感を得た。きちんと料理としてパッケージ化された弁当。価格もさることながら素晴らしく美味しい。この作品では高級なスーパーに置かれているものが多かったが高級スーパーの上質な弁当は一層おいしく感じられる。それぐらい半額弁当は素晴らしい。
すべては半額弁当の為であり非常識な展開が繰り返され突き抜けた面白さがあるといえるかもしれない。

しかしながらたかが半額弁当ごときで店内でバトルを繰り広げ、勢力争いや方方のスーパーを捜し歩くというのは作品の目標が低すぎてどんなシリアスな戦闘やシーンを重ねても「でも結局は半額弁当の為」という事で深みがなくなってしまう。動機が『半額弁当』にすべて集約されているのでどうもシリアスシーンでも何もかも薄っぺらく感じてしまう。キザなセリフも締まらない。
半額弁当がなければ作品は多くを占めるバトルシーンとサービス的に入れらた萌え以外はほぼ見るべき点がない。
半額弁当を至高の存在に仕立てたはいいが半額弁当の素晴らしさや異常に執着するについての説得力に欠ける。
アニメ的に美味しそうな質感は表現できてもグルメ漫画程に掘り下げる事は難しかったのではないだろうか。
ギャグ的にも萌え的にもパンチがもう少し欲しい気はした。

作画

全体的に破綻もなくアクションシーンは躍動感があって素晴らしい。OPもなかなかカッコいい。サービスの萌えシーンでもいい仕事をしていると思う。弁当を食べるシーンにも作画は素朴においしそうには見える。
特に筋肉BL小説書きの白粉(おしろい)と白梅(しらうめ)との百合シーンはこの作品でもっとも見所があるシーンだ。他にも白粉が弄られるシーンも悪くない。

キャラクター描写

掘り下げができているキャラとそうでないキャラの差がある。
見せ場的には白粉が一番面白かった。主人公と何かと行動する機会が一番多くにBL展開を妄想したり、白梅(しらうめ)との絡みも用意されている。立場的にはメインヒロインっぽい槍水(やりみず)は主人公とは先輩後輩の関係で会話に距離が感じられる。クールなキャラを崩す萌える展開も少なくあまり面白くない。
全体的に露骨すぎない程度には他の女の子たちとの密着シーンや恋愛に発展しそうなシーンを盛り込んでほしかった。

主人公はホモ受けがいい(ショタ?)描写が多く、なにかと裸にされたり、警備員に乾電池を尻に入れられそうになったり、女装など個人的には少し萌えたが、すぐ下ネタにはしる売れない芸人のようにも見えた。

狼たちが店内で集団で殴り合う場面はシュール。棚に乗ったり割りばしやカゴまで利用して非常識極まりない。
(ツイッターでバイト店員の不衛生画像投稿を思い出す。)
無難に半額弁当を獲得するだけでは満足せず勝ち取ることに意義を見出している。 半額弁当はいいものだが彼らの行動には全く理解ができない。

まとめ

なぜ半額弁当にこれほどの情熱を注げるのかは全く理解できないし、突き抜けてる割には面白さに直結していない気がする。その点を無視すればアクションシーンや萌えシーンなども作画は良いし、店内の様子など凝ってるので見どころはそこそこある。 音楽もアクションシーンに合って悪くないです。

あと半額弁当に対しての低価格ながら素朴な美味しさというのは伝わってくる。今川泰宏監督の『ミスター味っ子』のような派手な表現はないが地味ながら弁当を食べ進める様子はさながら貧しいながらも半額弁当に喜びを見出す人々のリアルな感覚を覚える。 (私自身も半額弁当をよく買う)
『孤独のグルメ』の名台詞の「モノを食べるときはね―独りで静かで豊かで」(横棒は省略)にもどこか通じるのではないだろうか。

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