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2013年1月

2013年1月11日 (金)

XPからWindows8に切り替えて使ってみた感想

これまでWindows7のDSP版やOEM版などを買うこともなくWindowsXPで不満もなくPCを使っていたもののXPもそろそろサポート期限も切れることもあって今のうちに安いWindows8アップグレード版を購入した。

Windows7も選択肢にあったのだが8はGUIを除けば機能的には上位であり、購入者の評判でもそれ以外の欠点についての指摘は目立ったものがなくサポート期限も7より3年長いために購入した。
昨年8が発売されダウンロード版や優待版など移行しやすい価格になっているにもかかわらずYahooオークションなどではWindows7のプロダクト・COAシールが3000~4000円台で盛んに売買されている現状が前評判の悪さを物語っている。

Windows8発売に前後して責任を取らされたのかなぜかWindows8の責任者のシノフスキー氏が突然辞任してしまった。今回のメトロについてもMS社内を説得するほどタッチパネルを推進していたしOfficeのリボンGUIやWindows LiveについてもLiveメールなどを見てもアイコンをシンボリックに利用する画面構成はそのタッチパネル向けの開発方針をずっと貫いていると言える。
新しい試みに痛みや犠牲が伴うのは分かるのだがここ数年間のMSユーザーはどうもシノフスキー氏の開発に振り回された印象のほうが強いのではないだろうか。

※XPからの新規インストールなのでWindows7で同様の機能があったらご容赦ください。

良かった点

・プログラムの互換性の問題は今のところほぼなし
動かないプログラムがあるか心配したが思ったほど動作しないということはなかった。一部ソフトはC++2010の再頒布パッケージやなぜか古いDirectX9.0を改めて入れなおす必要があった(一部ゲーム)があった。その他業務用ソフトなどは各自参照してください。build番号はWindows7の流れに合ったはずなのでWindows7で動作していれば多分動くと思う。
ただ64bit版の場合はまた違ってくるかもしれない。

・メニューのファイル表示が若干充実している
ファイルの拡張子表示/非表示と隠しファイルの表示がワンクリックで切り替えられるのがよい。フォルダの表示方法プレビューしやすく色々そろっている。

・不調時の再セットアップが簡単になったPCのリフレッシュ機能
Windowsのシステムファイルが破損して起動しなくなってしまった場合再インストール手間がかかっていたが簡単に回復できるようになった。XPの時は再セットアップにかなり時間と手間がかかっていた気がするが、自動的に回復できるようになった。リフレッシュ後は削除されたアプリケーション一覧がHTMLファイルで出力されるので再インストールの手助けになる。

・入力予測が色々と出るようになった
文字入力中に予測結果がいろいろ表示されるようになった。たとえば『のとき』と入力したら候補として『能登キリコ』が出てくる。『わだい』といれると『和太鼓』など古風な日本語や固有名詞が結構出てくる。『サラリーマン』を入力していくと『サラリーマン家庭』など出てきた。しかし少し結果が一定でないようだ。最初は『サラリーキャップ』や『サラリーマン人生』などが候補に挙がったがあとで検索すると表示されなかったり、並び順が一定でない。学習機能や5行までしか表示できないから候補にあがらないこともあるのだろうか。まぁ簡単な補助機能だし雑学的に面白いことがあったりするのかもしれない。

悪かった点

・メトロ優先のデザインと機能
デザインはタッチパネル向けPC優先で旧来のパソコンユーザーを置き去りにしている。基本的にメトロは『アプリ』の為に使われるGUIになっている。
メトロのデザイン変更は用意されておらずアプリのための別機能として考えるべきもので普通のPCユーザーは別画面に移ることでデスクトップ画面が表示される。これまでのようなスタートボタンがないのは落ち着かないのはもちろんだがその点を譲歩しても別画面に移行する操作が難解。
新鮮で面白いと思える部分もあるのでまったく悪いというわけではないけども。

■アプリ起動画面(ストアとファイナンス)
WS025663 WS025664

・操作の難解さ
そもそもタッチパネルやタブレットPCを意識したGUIの為にマウス操作に適していないと言える。マウスで操作するには無駄な手数が多く、機能が明示されていない。不親切で基本的な操作すら直感的に操作できないようにしているのには悪意すら感じさせる。タブレットPCを推進したいにしても一般PCユーザー邪険にしている。

デスクトップが画面ではPCライクな操作がある程度できるが基本的にWindows8はマウスポインタの位置によって機能を表示させるようになっている。操作する場合はポインタをモニターの4箇所に移すことで操作が異なる。分かる範囲でポインタの捜査は一覧としてはこうなる。

・左上角→アプリやデスクトップ画面を切り替える
・左下角→スタート画面に切り替える
・右上右下角→検索・各種設定や終了(※なぜか間をおいて2秒目に表示される)
・左上角から下へ動かす→アプリ一覧が表示
・アプリ起動中に右クリックで各種メニュー表示
・Windowsキーでスタート画面とデスクトップ画面の切り替え

別画面として新たにスタート画面とアプリ専用の画面が使われるようになり、移動の仕方は左下角にマウスを移動させるとスタート画面に、左上角にマウスを移動させると起動しているアプリに移行する。

起動し始めの頃はデスクトップ画面に移ったはいいもののそれでもやはり操作は困難で画面上にはスタートメニューがなく『ごみ箱』がポツンと表示されているだけで先に進めない。『マイコンピュータ』がなぜか最初は非表示になっているのだ。簡単に出せるが少し困ってしまう。
(マイコンピュータなどをデスクトップに表示するには『個人設定』→『デスクトップアイコンの変更』を自力で変更しないといけない)
そこで現在の『コンピュータ』(マイコンピュータの事)や『コントロールパネル』などを探すわけだがの設定画面は少し手数を踏まないといけない。
通常使用ならClassic shellを利用できるから困らないがセーフモードにした際は起動しないので『ファイル名を指定して実行』の起動方法を覚えておく必要がある。(Windowsキー+Rで出る)

・アクセス制限がうるさい
プログラムによって起動やファイルに変更を加える際に少々うるさいところがある。ユーザーアカウント制御を無効にできる物もあるが管理ツールなどで変更する必要のあるファイルも存在している。管理者権限が強くフォルダの属性変更やファイルの削除については旧環境から移行した場合『アクセス拒否』になったりとにかくうるさかった。この『アクセス拒否』は複数のHDDを搭載している旧Windowsから移行したシステムドライブではないデータ保管用の2台目のドライブに起こっていた。
フォルダーに変更を加えにくくなったのはもちろん、レジストリを変更する際にもアクセス許可を与える必要があり自由度は著しく低下している。

・ナビゲーションウィンドウのカスタイマイズ性
エクスプローラー上で左側に表示されるナビゲーションウィンドウにはお気に入り、ライブラリ、ホームグループなどWindows7から採用されている新機能が列挙される様になった。ただこのウィンドウはネット上からファイルを名前を付けて保存したり、通常使用するアプリケーションの保存先を参照する際などにも列挙されるので質が悪い。そもそもディレクトリですらない。
おかげでファイルの整理がかなり滞ってしまった。
これを回避する方法としてはこちらの記事がWindows8にも応用出来る。

・フォルダーなどを端に移動すると最大化される
これも表示方法を変更すれば直ることではあるけれど人によっては落ち着かない。目新しい機能だしできるだけ触れてもらういい機会ではあるけれども。

・アプリが簡単に終了できない
アプリとPCで使うプログラムは基本的に扱いは違う。プログラムを終了する場合は×印を押すのが普通だがアプリは停止する方法がタスクマネージャからしか停止できない。(あとで一覧を表示してからなら閉じることもできると分かったが最初から分からないので無いに等しい)
PCの性能も高性能で安くなっているからよいものの、低スペックで動作させる人はリソースを無駄に消費してしまうだろう。

・アプリの使い勝手
使うことが少ないなら基本的には問題はない。アプリの起動は全画面表示で行われ、大抵はどのアプリも単純な機能しか備わっていない。タブレットPCなら使い道があったかもしれないが使用する機会はそれほど多くはないだろう。個人的にはメールアプリでhotmailを簡易的に読んでいるだけだ。

・メモ帳の機能の劣化
XPの頃にはメモ帳にテキスト文書以外のファイルを適当に放り込んでも文字が表示されていたが、D&D(ドラッグ&ドロップ)での表示がいつのまにかできなくなっている。メモ帳以外のテキストエディターを導入すればよいのだがテキストを直接編集してプログラムを組む人にとっては地味に痛手になっているだろう。

・ツールバー機能の劣化
最下段のタスクバーにはアプリケーションのアクセス性を高められるツールバー機能があり、フォルダーをツールバーに指定することで簡易ランチャーとして利用することができる。
しかし、いつのまにかXPでは可能だったバーの分離機能が省かれてしまい現在はタスクバーと一体化した小さいボタンを押さなければ一覧が表示できない。
例えば分離することによって画面の右端に吸着させてマウスを右端に寄せると自動的に自分がよく使うアプリケーションの一覧を表示させたりが可能だった。


まとめ

印象としてはわざわざ不親切な作りにしてタブレットPCを強制しようとしている風に見え押しつけがましい
基本的にはClassic shellなどを利用すれば違和感なく使用することができる。気がかりなのがこのプログラム自体がフリーソフトであるという点でなにかの理由で利用できなくなる恐れがあるということだ。入手が困難になっても補完している人からダウンロードするなど方法はあるがフリーソフトによってようやく通常使用ができるOSなんて話にならない。

Windows8を使う人に「今買って大丈夫だろうか?」「わざわざOSインストール後にフリーソフトを入れなければならないのか?」そういうことをユーザーに考えさせる時点でセキュリティなどいくら強化したところでそもそも万人が安心して使える商品ではない。

ここはフリーソフトに頼るのでなく気軽で当たり前に安心できる商品としてマイクロソフトにはスタートメニューを使えるようにしてほしい。 今後Windows8.1のアップデートで初歩のユーザーを置き去りにしない程度の操作性向上を期待したいところだ。

それとWindows8標準の機能でない為にClassic shell未使用ユーザーとの若干操作感のズレが生じてしまう恐れはある。普通のPCを使う層とタブレットPCを使う層はあまりかぶることはないだろうから、慣れれば問題ないかもしれないが。

ともかくWindows8の今後の成功はユーザーの不安感を取り払ってもらうのが最重要ではないだろうか。

※上記一部加筆修正

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