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2010年4月

2010年4月26日 (月)

原付の交通ルール上の立ち位置について考えてみる

先日、原付を運転していると後ろから煽られたので、つい挑発的なポーズ(親指を下向き)を取ってしまったためリアルにGTA3(ゲーム)のような走行妨害されてしまった。なんとか衝突させられずに済んだが、いっそ衝突してくれれば良かったとか、本当は喉を横に引き裂くぐらいの動作をしとけばよかったとか未だに考えたりする。こちらもあまり危ないことばかり考えちゃこちらの責任問題としてもだめだめだ。でもおかげで一応は原付の道交法のあり方について考えるきっかけにはなったのだろう。

私は通常交通手段の方法として専ら原付を利用している。自動車ほど税金がかかる訳でもなく、公共交通機関ほど時間と金銭を浪費するわけでもないのでちょっとした使い易さが大変重宝している。しかし、道路で走行中はなぜか肩身の狭いをしてしまうのが原付である。流れに乗らないと後続車にパッシングで煽られ、流れに乗ると警察に目をつけられてしまう。乗用車が偉いとか誰が決めたわけでもないのに、車の前を走るだけで酷い態度をとられるのである。

また16歳以上が容易に免許を取れてしまう為か運転マナーが悪いと思われたり、軽んじられてしまう傾向があるのではないだろうか。(とは言え身元確認書類として提示を求められる場合、運転免許証ほど立場を問わず使いやすい証明書も他にない)

邪魔と感じるのは原付乗りも同じで、後続車を気にしながらでは落ち着いて走ることができない。またただただ自分が煽りたいという理由で原付などに目をつけてみだりにクラクションを鳴らしたい人もいる。結局は「流れに乗らないから邪魔」、引いては交通ルールなぞ尊重しているわけでもないのにいわば煽る側のルールに則った「同調圧力的な交通ルール(暗黙のルールに近いか)※1」を正しいかのように錯覚し、道交法など関係なしに煽ってるわけだ。およそ個人的感情で重大事故を招くあおり運転をしてる連中に正当性はどこにも無い。
(※1例えば標識や標示等で40km制限の道路が通常50kmで流れているとすると同じ流れに乗ってないのが腹が立って煽る)

あおり運転は一般道ではまだあまり罪としてどうこうという訳ではないらしいが高速道路においては2009年10月1日の道交法改正で”3か月以下の懲役または5万円以下の罰金”となる。また道交法においては以下の条項なども抵触するそうだ。26条の罰則は5万円の罰金。70条の罰則では3月以下の懲役又は5万円以下の罰金。刑法208条には具体的に煽り運転の記載は無いものの(あおり、煽りで文中検索)程度によって暴行罪で立件できるかも。

割り込みや煽り運転、危険な程のスピードを出して事故→危険運転致死傷罪
(7年以下の懲役もしくは禁固又は100万円以下の罰金)
高速・自動車専用道でのあおり行為(車間距離保持義務違反)3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
道交法22条1項 最高速度をこえる速度で進行してはならない
第26条 車間距離の保持(罰則 第120条第1項第2号)
第70条 (安全運転の義務)他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
(罰則 第119条第1項第9号、同条第2項)
刑法208条 煽り運転は、暴行罪に該当する犯罪。
(2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料)


また原付に限らず車両に乗っている人に対しては下記の27条のような条項があるので遅い車両であればゆずる義務が生じる。大抵原付が速度は遅い場合があるのでその際は潔く、できれば後続に分かりやすく譲るのが好ましいだろう。しかしだからといって後続車の何らかの優位性を認めるものではなく、道交法に抵触する以上けっしてあおり運転を是認するものではない。

(他の車両に追いつかれた車両の義務)

第27条 車両(道路運送法第9条第1項に規定する一般乗合旅客自動車運送事業者による同法第5条第1項第3号に規定する路線定期運行又は同法第3条第2号に掲げる特定旅客自動車運送事業の用に供する自動車(以下「乗合自動車」という。)及びトロリーバスを除く。)は、第22条第1項の規定に基づく政令で定める最高速度(以下この条において「最高速度」という。)が高い車両に追いつかれたときは、その追いついた車両が当該車両の追越しを終わるまで速度を増してはならない。最高速度か同じであるか又は低い車両に追いつかれ、かつ、その追いついた車両の速度よりもおそい速度で引き続き進行しようとするときも、同様とする。

(最高速度)

第22条 車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない。

ダブルスタンダードで身勝手なドライバー達

原付は建前としては30kmまでしか出せないが実際それ以上は出す事が多いので法定速度を守れていない。
しかし逆に乗用車などは速度が出せる代わりに道路の最高速度を違反している事も多いのである。走りやすい道路なら例えば40㎞制限の道路でも大抵は数キロ~10キロメートル以上はオーバーして走る事は多いだろう。
また道路の流れに合わせるという考え方も常識としてあるので速度を多少オーバーしても構わない空気がある。

車を持っている人は試しに制限速度前後で走ってみることをお薦めする。実際に制限速度を守る人々などは高齢ドライバーかよほど法令順守を意識して乗ってる人以外にはほぼ皆無のはずだ。

つまり実際は道路の速度制限を日常的に超過しているであろうドライバー達が「30㎞以上出すな」と言っているのだ。
自らは遵法意識もなく速度超過を繰り返して先に速く走りたいだけであるにもかかわらずルールという建前を利用してわがままを言っているに過ぎない。
道路の流れに合わせるという考え方を都合よく解釈している人も多い。
遵法意識の高いドライバーが多くないのは自ら道路を走れば明確である。

速度超過を繰り返しているドライバーが30㎞制限に口をはさむ資格はない。

低い制限速度の場合は実は速度差がない

道路には様々な最高速度の標識が存在し、これが最高速度が50・60kmぐらいの速度差があるなら理解もできるが、仮に30kmや40kmなどの低い制限ならどうだろう?

原付が30km前後で走行しているなら道交法を守っていることになるし、大抵は40kmぐらいなら原付も流れに乗れている事の方が多いので全く問題ないはずなのだ。煽ったり、乱暴な追い抜きをするにしても非常識だ。

だがしかし実際は原付などを追い抜きたいという感情は存在しており十分自重されているとは言い難く乱暴に追い抜かれる恐れはやはり残る。
制限速度はないに等しく見通しがよく走りやすい道路であれば制限速度など気にせず飛ばせるだけ飛ばしているのが現状だ。

道路は自動車だけのものではない

道交法の観点か道路の利用者側の観点かどちらが正しいかといえば一概に言えない。道交法はあまり柔軟に対応できてない部分があるだろうし、道路の利用者は自動車・バイク・原付・自転車など各々の運転者への配慮や客観性に欠け感情的になるきらいがある。ちなみに余談として自転車は歩道を走るものだと考えている人は自転車も原則車道を走るものだと覚えておくと良いだろう。
邪魔だからといって交通弱者を横へ押しやるような乱暴な運転は本来ならば社会通念上看過できない行為を行っていることに違いないのだ。

運転者の方々には道路は自動車だけのものではないと理解して運転して欲しい。

※一部加筆修正

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