新型インフルエンザによる休校 一体何のための休校か?
日々日本の新型インフルエンザ感染が増加していく中、水際対策の時期も過ぎ、感染拡大を防ぐ段階に入ってきた。大阪・兵庫の小中学校、高校などは同県の感染者増加を懸念して休校が相次いでいる。
しかし、この臨時休校がまったく意味がなくなっている。休みをもらった小中高生が街に遊びに出ているのだ。一体何の為の休校なのだろうか。
繁華街、目立つ中高生=「自宅待機」徹底されず-一斉休校の生徒ら・大阪、兵庫
「感染したら自業自得」。新型インフルエンザの影響で一斉休校が続く中、大阪府や兵庫県の繁華街では19日、普段の平日以上に中高生らの姿が目に付いた。自宅待機が徹底されない状況に、両府県の教育委員会は「ほかの人にウイルスを感染させないことが目的。『自己責任』は通用しない」と呼び掛けている。
若者が集まる大阪・ミナミのアメリカ村。友人と待ち合わせをしていた大阪市立中学3年の女子生徒(14)は「地元でも外出している友達をよく見掛ける。家でおとなしくしている子は少ない」と話す。体調不良で欠席している同学年の生徒が20人以上いるというが、「手洗い、うがいをすれば大丈夫だと思う。感染したら自業自得という感じ」と笑った。
同日朝に休校を告げられた専門学校の男子生徒(18)は、友人と制服姿でカラオケ店前で開店待ち。「一斉休校でも結局、友達と会うから意味がない」と話していたが、カラオケ店員に「休校中の学校の生徒は入店できない」と断られ、「一時間待ったのに」と嘆いていた。
JR三ノ宮駅(神戸市中央区)前の繁華街を歩いていた高校1年の女子生徒2人=いずれも(15)=は「ちょっとその辺なら大丈夫かなと思って」と悪びれた様子はない。「外に遊びに行く子は半分くらい。ブログを書いたりDVDを借りて家にこもる子もいるけど、家にいても暇過ぎる」。休校中の生徒でも入れるゲームセンターを探して立ち去った。
学校側は家庭訪問などで在宅確認しているが、大阪府教委は「高校は通学区域が広く、連日の訪問は不可能。両親が働いている家庭で、外食に出ることまでは止められない」と頭を悩ませている。
感染力が強く、若年層に広く拡大すると言われており、感染拡大防止において休校は最大限効果を発揮する方法であるのは言うまでも無い。しかし、家庭と子供たちの危機感が薄い為にかえって蔓延を拡大させている。
現在のところ弱毒性で過剰反応だと見る向きもあるが、最も心配されるべきは感染拡大による変異だろう。タミフルに耐性をもつ場合や強毒性に変異した場合の緊急性は計り知れない。感染が広まっていくほどその脅威に至る可能性が形作られるのは想像に難くはない。今後の感染者増加により経済的にも医療的にも迅速な対応を迫られることになるだろう。
学校側は社会的責任と面目を守る為に休校させるのは当然だろうが、学校側が行動を制限するにも限界があり、学生ひとりひとりに対しての有効な活動制限には殆ど至っていない。
ウィルスの感染に対しての危機感がないのは仕方が無い部分があるにせよ、ウィルスにまで自己責任論を持ち出すのは論点がずれすぎている。ウィルスが意思を持って広まっているわけではなし、感染したくてなるわけではないのだから自己責任ではないのは普通は分かりそうな物だが・・・。
もし事態が深刻化した際には小中高生らの行動などで責任の所在を問う声が出てくるかもしれない。これで子供が死亡したとなれば、学校の対応が徹底していない、行政の対応悪い、医療機関の対応が悪いなど親達からまた身勝手な責任転嫁が起こったりしないだろうかと少し心配している。
時に“個人の自由”という発想は集団的行動の一貫性や集団のまとまりを著しく損ない、周囲に迷惑を掛ける行いに繋がる事を留意しておきたい。
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